睡眠

勉強と睡眠の関係|記憶へ残すために睡眠は必要

勉強と睡眠の関係
疑問を持つ人
勉強した後、しっかりと眠っていますか?

 

テスト前に勉強して、「寝たら忘れる」と思ったことはありませんか?
これは完全に間違いで、寝たほうが覚えます。

 

このことは科学的にも証明されており、勉強した後にしっかりと睡眠をとった方が、眠らなかった場合よりも20~40%記憶の定着が良いという実験結果が多数あります。
もしあなたが、何か勉強して記憶に残したいと思っているのであれば、しっかりと眠ることをおすすめします。
その方が、体調も良くなり、記憶への定着率も高くなるので一石二鳥です。

 

この記事では、睡眠と記憶への定着のメカニズムをわかりやすく解説しています。
何かを勉強している、何か新しいことを覚えたいという人には役立つ内容になっていると思いますので、ご覧になってください。

 

 

睡眠と記憶の関係|勉強効率アップ

 

しっかりと眠ったほうが記憶に残るのには、脳の構造が関係していると言われています。
一度は聞いたことがあると思いますが、私達の記憶は大きく分けて「短期記憶」「長期記憶」に分けられます。

 

短期記憶とは、一時的に覚えている記憶のことです。
「ワンタイムパスワード」や「初めて聞いた言葉」などの少しの間は覚えているが、しばらくしたら忘れる記憶のことです。
反対に長期記憶とは、ずっと覚えている記憶のことです。
「自分の名前」や「何度も使っているパスワード」などがそうです。

 

つまり、何かを勉強してしっかりと記憶に残そうと思えば、長期記憶にしなければなりません。
すぐに忘れてしまっては、勉強した意味がないですよね。
勉強したことを長期記憶にするのに、睡眠は有用な役割を果たしています。

 

あなたが何かを勉強して新しいことを覚えたとします。
その情報は脳の「海馬」と呼ばれる場所に収納されます。
海馬は短期記憶として、情報を保管する役割を持っています。
短い時間だけ覚えておけば良いこともたくさんあります。
わかりやすいのが誰かとの会話だと思います。

 

誰かとの会話のほとんどは、次の日には忘れてしまっています。
ですが、その場ではある程度覚えていないと上手く会話することができません。
会話の中で相手が直前に何を言っていたか、記憶していないと会話になりませんよね?
そういった場面で短期記憶は活躍します。

 

ですが、海馬には1つ問題があります。
それは覚えていられる情報に限りがあるということです。
私達は普通に生活しているだけで、どんどん新しい情報が飛び込んできます。
勉強のように、特別何かを覚えようと思っている場面に限りません。
スーパーで商品の値段を比べているときにも、短期記憶には比べている商品の値段が記憶されています。
このように、ちょっとしたことをどんどん覚えていってしまうので、海馬の容量はすぐにいっぱいになります。
なので、長期記憶にならなかった記憶は忘れてしまいます。

 

睡眠は「海馬」から「大脳新皮質」とよばれる場所に記憶を移すのに役立っていると考えられています。
大脳新皮質は長期記憶を保管しておく部分で、海馬と同じく脳の一部です。
大脳新皮質に送られて、長期記憶となった情報は基本的には一生覚えていると言われています。
しかも、大脳新皮質には覚えていられる情報に制限はないので、いくらでも新しい情報を入れることができます。

 

睡眠中に海馬から大脳新皮質へ必要な情報が送られ、長期記憶となります。
覚えておくべき情報は長期記憶となり、重要ではない記憶は忘れられます。
長期記憶となる条件はいくつあり

 

長期記憶になる情報

  • 強く感情が動いた情報
  • 大切であると認識している情報
  • 繰り返し入ってくる情報

 

勉強に一番関係しているのは、「繰り返し入ってくる情報」です。
何度も復習することで、脳が必要な情報だと認識してくれて、長期記憶にしてくれます。
初めて設定したパスワードは覚えていませんが、何度も入力している内に自然と覚えているはずです。
これは、何度も入力することで繰り返し情報が入ってくるので、長期記憶となったからです。

 

このように何かを覚えるには、効率よく勉強したことを長期記憶にする必要があります。
そのためには、しっかりとした睡眠が必要です。

 

睡眠と記憶の関係は100年前から研究されており、1924年に行われた実験でも睡眠によって記憶が定着することが認められています。(*1)
参加者に新しい情報を覚えてもらい、「8時間起きているグループ」と「8時間眠ってもらうグループ」に分け、どちらのグループの方が記憶に残っているのかを確かめました。
結果は、「8時間眠ってもらうグループ」の方が多くの情報を覚えていました。
つまり、「寝たら忘れる」は間違っていて、「寝たら覚える」が正しいことが証明されたのです。

 

勉強したら後はしっかりと眠る。
このことが大切なことがお分かりいただけたかと思います。
ぜひ、睡眠時間をしっかりと確保して、記憶を定着させましょう。

 

また、睡眠は勉強だけでなく「体の動かし方」を覚えるのにも役立つことがわかっています。
次は、睡眠と体の動かし方について解説します。

 

勉強以外にも睡眠は効果あり|体の動かし方

 

繰り返しになりますが、睡眠は勉強だけでなく体の動かし方の定着にも役立ちます。
「一晩寝たらできるようになっていた」、そんな経験をしたことはありませんか?
これは思い込みではなく、事実として確認されています。

 

なぜ、眠った後の方が上手くできるようになっているのか?
それは、意識しない状態でできるように変化しているからだと考えられています。
どんなことでも、始めは意識しないとできません。

 

初めて自転車に乗ったときのことを思い出してください。
始めのうちはなかなか上手に乗れずに、バランスをとることに必死だったと思います。
ですが何日か練習しているうちに、いつの間にか何にも考えなくても自然と乗れるようになっていたはずです。
そうです、無意識に体が勝手にバランスをとってくれるように変わっているいるのです。

 

これは自転車に限ったことではありません。
「楽器」や「スポーツ」など様々な、体を動かす動作に関係するものに共通しています。
体を動かす能力向上には睡眠が必要不可欠であることは、トップアスリートの間では常識になっており、国際オリンピック委員会も睡眠についてレポートを発表しています。(*2)

 

なので勉強と同様、あなたが何かを運動や音楽に関するスキルを身につけたい場合は、「練習して → しっかりと眠る」を繰り返すことをおすすめします。
起きている間に100%を目指すのではなく、ある程度練習したらしっかりと睡眠をとって、翌日また練習する。
こちらの方が、に早く習得することができます。
私も大人になってからは上記の方法に変えましたが、確実に早く習得できるようになっています。
ぜひ、あなたもこちらの方法を試してみてください。
きっと、その効果を実感できるはずです。

 

いかがでしょうか?
何かを覚えるときに睡眠がいかに重要か、お分かりいただけたでしょうか?
しっかりと睡眠をとることは、健康を維持するためにも重要なことなので、これをきっかけにして睡眠時間を見直してみてください。
より良い生活になること間違いなしです。

 

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【参考文献】
(*1)
Jeffrey M. Ellenbogen, et al.
The Sleeping Brain's Influence on Verbal Memory: Boosting Resistance to Interference.
waking,” American Journal of Psychology 35 (1924): 605 12.

(*2)
Bergeron MF, et al.
International Olympic Committee consensus statement on youth athletic development.
Br J Sports Med. 2015 Jul;49(13):843-51.

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