
これから夏に向けて、どんどん暑くなっていきます。
夏に欠かせないのがエアコンです。
夏のエアコンの使い方で悩むことの1つが、「眠っているときのエアコンの使い方」だと思います。
- エアコンをつけっぱなしで眠っている人
- タイマーを使って、一定時間でOFFになるようにして眠っている人
- そもそもエアコンは使わないようにしている人
人によって様々だと思います。
では、睡眠の質という面から考えた場合、エアコンは使うべきなのでしょうか?
結論から言うと、エアコンを使って眠るべきです。
夏でも涼しい場所に住んでいる人を除いて、日本に住んでいるのであれば、エアコンを使って眠った方が良いです。
エアコンを使うことで、睡眠の質を高めることができるからです。
電気代は多少高くはなりますが、睡眠の質には変えられません。
人生の約1/3は睡眠です。
質の良い睡眠を得るために、上手にエアコンを活用してみませんか?
この記事の内容はすべて科学的な研究論文をベースに書いていますので、安心してお読みください。
もくじ
睡眠時にエアコンを使うべき理由【夏の場合】
さっそくですが、エアコンを使って眠るべき理由を解説していきます。
理由としては大きく分けて3つあります。
エアコンを使って眠るべき理由
- 睡眠の質を高める
- 睡眠が細切れになることを防ぐ
- 睡眠時の熱中症を防ぐ
それでは、順番に解説していきます。
睡眠の質を高める
「夏、寝苦しい状態で眠っていませんか?」
夏にエアコンで使わない状態で眠ろうとすると、室内の気温が高い状態で眠ることになります。
夜中でもエアコンを使わない状態だと、室温が30℃以上あることも珍しくなくなりました。
そんな状態で眠ろうと思ってもなかなか眠れません。
年々気温は上昇しており、夜中の気温が25℃を下回らない熱帯夜が続くようになりました。
気温を観測している屋外での気温が25℃以上なので、あなたの部屋の温度は基本的にそれ以上になっているでしょう。
もし、自分の部屋の気温を把握していないのであれば、温度計を買うことをおすすめします。
まずは、自分が住んでいる部屋の状態を知らなければなりません。
気温が高い部屋で眠っているとしたら、睡眠の質が低い可能性が高いです。
睡眠にとって快適な気温は「18~20℃」だと考えられています。
ちょっと寒いかなと思われるかもしれませんが、睡眠に関する研究の結果から導き出された数字です。
熱くて眠れないという経験はしたことがあると思いますが、反対に寒くて眠れないという経験はあ、あまりないと思います。
冬の方が眠るのが気持ちよくて、なかなか起きれないですよね。
眠くなる条件として、体の中心部の温度が下がっている必要があります。
あまりにも室温が高い状態だと、体の熱を充分に逃がすことができずに、体の中心部の温度が高いままになってしまいます。
そうなると眠くなりにくく、睡眠の質も低くなります。
部屋の温度を下げて、睡眠の質を高めるためにエアコンは使うべきでしょう。
睡眠が細切れになることを防ぐ
「じゃあ、タイマーを使ったら良いんじゃないの?」といった意見も出てくると思います。
タイマーを使って眠ることは効果的なのでしょうか?
答えは「ノー」です。
繰り返しになりますが、睡眠に最適な温度は「18~20℃」だとされています。
タイマー機能によってエアコンがOFFになった瞬間から、部屋の気温は上がり始めます。
おそらくすぐに外の気温か、それ以上の気温になるでしょう。
”タイマーが切れてしばらくしたら、目が覚めた”
私も昔タイマーを使っていましたが、エアコンがOFFになってしばらくしたら暑さで目が覚めていました。
エアコンのタイマーを使っている人は同じ経験をしているのではないでしょうか?
夜中に一度起きてしまうと、場合によっては眠れなくなってしまいます。
たとえ眠れたとしても、睡眠が細切れになってしまうので良くありません。
どちらにしても、睡眠には良い影響はありません。
タイマーを使う理由としては、”エアコンをつけっぱなしにして眠っていると体に悪い”という考えがあるのだと思います。
ですが冷静になって考えてみてください。
エアコンを使うことで体調が悪くなるのであれば、他の季節はどうするのですか?
冬はもちろん、春や秋の夜中の気温はエアコンを使った状態よりも低いです。
それ以外にも、入院した経験がある人はわかると思いますが、病院では1日中エアコンが動いています。
もし、本当にエアコンが健康に悪いのであれば、病院でエアコンが使われているのはおかしいですよね?
エアコンによって体調が悪くなるというのは迷信ですので、安心してエアコンを使って眠りましょう。
反対にエアコンを使わないで眠る方が健康リスクがあります。
睡眠時の熱中症を防ぐ
熱中症を家の外だけで起きる病気だと思っていませんか?
熱中症になる危険は家の中にも潜んでいます。
熱中症になった人の約半数が、室内にいるときに熱中症になっています。
部屋の中は日差しはありませんが、風が入ってこない部屋だと熱がこもるので危険です。
熱中症で死亡している人の多くが、「睡眠中の熱中症」で死亡していることも知られています。
特にエアコンを使用しないで眠っているお年寄りが死亡するケースが多いとされています。
眠っている間に熱中症が重症化する理由としては
睡眠時、熱中症が重症化する理由
- 室温を把握できない
- 水分補給ができない
- 初期症状を自覚できない
起きているときであれば、気温が高くなってきたら、涼しい場所に移動したり水分補給をすることも可能です。
ですが睡眠中だと、そういったことを把握することができません。
熱中症は初期症状として、”めまい”や”痙攣”といった症状が表れます。
起きているときであれば、そのような初期症状がでれば危険だと感じて、何らかの対処をするでしょう。
ですが、睡眠中だと初期症状に気が付くことができません。
初期症状で気が付くことができずに、そのまま重症化してしまうのが、睡眠時の熱中症の恐ろしさです。
夏になれば、連日熱中症によって誰かが亡くなったというニュースを目にすると思います。
睡眠時熱中症にならないためにも、エアコンを使って眠ることをおすすめします。
夏の上手な眠り方|エアコンと◯◯を活用
ここまでは、夏にはエアコンを使って眠りましょうという話をしてきました。
ここからは、夏にどうやったらエアコンを使って、質の良い睡眠にすることができるのかをお話します。
ちょっとした工夫で、睡眠の質を高め、熱中症も予防することができます。
まず、前提としてエアコンは一晩中つけっぱなしにしてください。
記事前半でもお話しましたが、タイマーを使って途中でOFFにしてしまうのは、睡眠を細切れにしてしまうのでよくありません。
エアコンの設定を温度は25℃前後で、自分が一番グッスリ眠れる温度に設定してください。
そして、エアコンとは対角線上に扇風機を置いて、空気が部屋の中を循環するようにしましょう。
そうすることで、効率的に部屋を冷やすことができます。
暑いからといって、エアコンの風が直接当たる場所で眠ってしまうと、体が必要以上に冷えてしまったり、のどが乾燥してしまいます。
そうなることを防ぐためにも、扇風機も同時に使って部屋全体を上手に冷やしましょう。
そして、眠る前の水分補給もとても大切です。
睡眠中は思っているよりも汗をかきます。
睡眠中に、コップ1杯分(約180〜200ml)の汗をかくと言われています。
それなのに睡眠中は、水分補給をすることができません。
なので、眠る前にコップ1杯分の水を飲むことをおすすめします。
注意点としては、緑茶などのお茶で水分補給をしないことです。
緑茶を始めとしたお茶には、カフェインが含まれています。
コーヒーと比べてカフェインの量は少ないですが、睡眠には良い影響を与えません。
また、カフェインには利尿作用があるので、夜中にトイレに行きたくなる確率が高くなります。
眠る前の水分補給は、シンプルに「水」にしましょう。
それでも、エアコンは使いたくない人へ

エアコンを使ったほうが良質な睡眠を確保できることから、エアコンを使うことを個人的にはオススメします。
ですが、どうしてもエアコンは使いたくないという人がいることも理解しています。
私の周りにも何人かいます。
そこで、ここからはエアコンを使わないで、涼しく眠る方法を紹介します。
繰り返しになりますが、できればエアコンを使って欲しいです。
氷枕
氷枕で、頭や首を冷やすと、体温が下がって眠りやすくなります。
後頭部や首には、大きな血管があるので、そこを冷やすことで体全体を冷やすことができるからです。
注意点としては、長時間同じ場所を冷やし過ぎると、体温が下がりすぎる心配があります。
タオルを巻くなどして、冷やし過ぎないようにしましょう。
冷感マット(ジェルマット)

冷感敷きパッド90×140cm
冷感マットを使うのもオススメです。
氷枕と比べると値段は高くなりますが、体全体をまんべんなく冷やすことができ、寝返りも打ちやすいです。
私は暑がりなので、夏はエアコンと冷感マットの両方を使用して眠っています。
暑がりの人には特に、オススメできるアイテムだと思います。
私が使っている物を参考に張っておきますので、冷感マット選びの参考にしてみてください。
まとめ
エアコンを使うべき理由
- 睡眠の質の向上
- 睡眠が細切れになることを防ぐ
- 睡眠中の熱中症を防ぐ
いかがだったでしょうか?
まだまだ「エアコンを使いすぎるのは体に悪い」と思われている人も多いです。
ですが、しっかりとした質の良い睡眠をとることは、健康を維持するためには欠かせません。
なので、エアコンを上手に活用して夏でもしっかりと眠りましょう。
寝苦しい季節となっていきますが、あなたが快眠であることを祈っています。
このブログでは、本記事以外にも、睡眠に役立つ情報を発信しています。
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