
たしかに、株は取り扱い方を間違えば借金を背負うことにもなります。


株はたしかに危険な面も含みますが、それは「初心者が何もわからずに無謀な投資をした場合」だけです。
逆に言えば、最低限のことだけ守っていれば株で借金なんて背負うことにはなりません。

この記事を読むとわかること
- 一獲千金を狙えるレバレッジ取引の危険性
- 買いは家まで、売りは命まで
- 安全な株の始め方
株で借金を背負ったなんて話を聞くと、「株=危険」と思ってしまうのも無理はありません。
しかし、少子高齢化が進む日本で公的年金だけで老後生活を送るのはほぼ不可能です。
それを解決する唯一の方法が「資産運用」です。
資産運用で最重要になってくるのが株式投資です。
なので、豊かな老後生活を送りたい場合、株を避けて通ることはできません。
最低限の知識で危険を回避できれば、株はあなたの資産形成を助けてくれる強力なアイテムになります。
この記事では最低限必要な知識をコンパクトにまとめています。
株をまだ初めていない人、初心者の方には役立つ内容になっていると思いますので、最後までご覧になってください。
【株で借金】代表的な失敗例
レバレッジ取引(信用買い)
レバレッジとは「てこ」という意味で、小さい力で大きな力を生み出すことを指します。
小学校でねらった「てこの原理」のことです。
株でいうレバレッジとは、自分の資金(小さな力)で証券会社からお金を借りて(大きな力)取引をすることを言います。
このことを日本語で言うと「信用取引」となります。
信用取引を行うことで、自分の資金の最大で3倍の金額の株を購入することができるようになります。
そのため、通常の取引(現物取引)よりも圧倒的なスピードで資産を増やすことができます。
100万円の株が2倍になった例
- 現物取引:100万円 ⇨ 200万円 :100万円の利益
- 信用取引(3倍):300万円 ⇨ 600万円:300万円の利益
レバレッジの倍率分だけ利益も大きくなります。
この少ないお金しか持っていなくても、大きな金額で取引することができるのが信用取引の魅力です。
そのため、株で一攫千金を狙っているような人たちには人気の取引方法になっています。
ですが、世の中そんなに簡単にお金が稼げる方法はありません。
リスクとリターンはいつでも表裏一体、一獲千金が狙えるということは、一瞬で資産を失ってしまう可能性も含んでいるのです。
信用取引をしていて、株価が下がった場合を計算してみましょう。
100万円の株が半値になった例
- 現物取引:100万円 ⇨ 50万円 :50万円の損失
- 信用取引(3倍):300万円 ⇨ 150万円:150万円の損失
自己資金100万円でレバレッジ3倍で取引していた場合、上記のように50万円の借金を背負う可能性もあります。
実際には、ここまで株価が下がる前に追加保証金を要求されて、払えなければ強制的に決算させられるので、ここまで被害が拡大することが珍しいですが、
株価の値下がりスピードが急激だった場合などは、その限りではありません。
また、信用取引はお金を借りて行っている取引なので、借りている分の金利を支払う必要もあります。
その金額も決して無視できる金額ではありません。
空売り(信用売り)
株の世界では有名な言葉の中に「買いは家まで、売りは命まで」というものがあります。
なんとなく想像できる通り、「買いよりも売りのほうが危険だよ」という意味です。
一般的な株のイメージは、「安く買って、高く売る」だと思います。
これは、株価が上昇した場合に利益がでる方法です。
そして、株には反対に株価が下がっているときに利益をだす方法が存在します。
それが「空売り」です。
証券会社から株を借りてきて、その株を値段が高いときに売り、安いときに買い戻すことでその差額を利益にする方法です。
100万円の株1株で借りてきた場合で計算してみましょう。
- 1株100万円の株を売る ⇨ 100万円が手に入る
- 株価が下がり1株50万円になる
- 1株50万円で株を買い戻す ⇨ 証券会社に株を返す
- 100万円-50万円=50万円の利益
このように、空売りを使うことで株価が下がっているような場面でも利益を出すことができるのです。
しかし、その反面株価が上昇してしまうと、空売りは損失を出してしまいます。
しかも、上昇には上限がないので非常に危険です。
100万円で買った株が0円になったとしても、損失は100万円です。
しかし100万円の株を空売りしていた場合、1000万円まで上昇した場合の損失は900万円まで膨れ上がってしまいます。
「買い」から入った場合は、株価以上の損失を出すことはありませんが、売りの損失は理論上無限大です。
このような理由から、「買いは家まで、売りは命まで」という言葉が生まれたのです。
空売りは上手に使えば、リスクヘッジの手段として有効ですが、かなりの投資知識を要求されます。
プロの投資家ではない一般的な個人投資家には難しい投資手法であることを覚えておいてください。
また、証券会社から株を借りる際に「貸株料」を支払う必要があります。
株のレンタル代みたいなものです。
株価が変化しなかった場合でも、貸株料分の損失を出してしまうのも初心者にはおすすめできないポイントです。
失敗しない株の初め方|借金0%
ここまでは株で借金を背負ってしまう可能性のある行動についてお話してきました。
これだけ聞くと、株は危険なものだという印象しか残りませんが、これから紹介する3つポイントさえ守っていれば大きく資産を失うことはありません。
初心者でも未経験者でも誰でにもできる方法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
余剰資金で小さく始める

株は生活費等をすべて支払った上で余った資金を使って初めることが大切です。
どれだけ自信があったとしても、どれだけ本で勉強したとしても経験には敵いません。
株式投資はメンタルにも非常に大きく左右される投資です。
他の投資と比べて日々値段が大きく変化します。
冷静になって考えてみれば、買うべきでないタイミングで買ってしまったり、売るべきときでないときに売ってしまったりしてしまいます。
投資期間が長くなればなるほど、値動きの幅をある程度予測できるようになるので、必要以上に心配しなくなります。
初心者のうちは、株式投資について勉強するつもりで小学から初めましょう。
初心者がいきなり「大金を稼いでやる!」みたいな気持ちで始めると大損します。
分散投資をする

1つの銘柄だけに集中して投資することは、ギャンブルです。
未来は誰にもわかりません。
どの銘柄の値段が上がるかなんて誰にもわからないのです。
そのため、複数の銘柄に分散する必要があります。
それを「現代ポートフォリオ理論」と呼びます。
現在ポートフォリオを理論は、リスクを最小限にしてリターンを高める理論で、幅広い投資家がこの理論に基づいて投資をしています。
現代投資家には必須の知識なので、ぜひ活用してください。
長期的な視点で投資する

おそらく投資に興味を持っている人の大半が、将来への不安、老後資金の心配から投資を考えていると思います。
つまり運用期間は長期になるということです。
ですが、いざ投資を初めてみると、短期的なリターンを求めてしまう人が多いのが現実です。
株のチャートを眺めていると、お金を増やせる機会が大量にあったことに気が付きます。
そして、「なんであのときのチャンスを逃してしまったんだ」と思うわけです。
長期的な目的で投資を初めたのに、気がついたら短期的な成果を徐々に求めていってしまうのです。
しかし、初心者が闇雲にトレードを繰り返しても失敗するだけです。
短期トレードが悪いわけではありませんが、よっぽどしっかりとした理論で投資をしないと取引に必要になる手数料分だけ資産が減っていきます。
投資を始めたときの目的と気持ちを忘れないようにすることも、投資を続けていくうえでは非常に大切なことです。
そして、思っているよりも難しいです。
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