
あなたは断食をしたことがありますか?
最近では、ファスティングという呼び方もされていますね。
断食をすることで
・健康になれる
・痩せられる
・デトックス効果がある
いろいろと聞いたことがあると思います。
この記事では、断食の効果についてお話しようと思います。
結論:断食はやるべきです!(私もやっています)
断食にも、いくつか種類があるので、実践方法も入れてご説明します。
記事の流れ
- 注目されてる断食
- 断食の効果
- 断食の種類と方法
注目されてる断食
今、女性を中心に断食が流行っていることを知っていますか?
私の友人(女性)も、断食道場に行ってきたそうです。









恥ずかしながら、断食道場の存在を知らなかった私ですが、都市部の女性の間では有名みたいですね。
断食のやり方をコーチしてくれる人がいて、参加者みんなで運動したり、会話しながら断食をするそうです。
合宿みたいで楽しそうですね。
最近は、日本人でも断食をする人が増えてきましたが、少し前までは
断食=宗教
みたいなイメージでした。
有名なのが、イスラム教の「ラマダーン」ですね。
イスラム教の人は、毎年1ヶ月間「日の出~日没」までの間、飲食をしないそうです。
(水も飲めないのは過酷ですよね)
ラマダーンの目的は、自分を清めることです。
ラマダーンの期間中は断食だけでなく、他にもいろいろと禁止されているそうです。
そんな宗教色が強かった断食ですが、最近は医学的に注目されていて、
断食することで
・脂肪が燃える
・インスリン抵抗性が改善される
・オートファジー(細胞がリフレッシュされる)
以上のような効果があります。
では、順番に解説していきます。
断食の効果
脂肪が燃える
断食が気になっている理由の多くは、ダイエット効果があるという話を聞いたからだと思います。
実際に、断食を行うことでダイエット効果があることは確認されています。
私達は普段、食べ物をエネルギーにして活動しています。
そして、余ったエネルギーはあなたの嫌いな脂肪となって、蓄えられます。
断食中は"食べ物というエネルギー"は体の中に入ってきません。
そうなると人間の体は、蓄えられている脂肪をエネルギーとして使ってくれるのです。
断食を初めてしばらく経つと、脂肪が「グリセロール」と「脂肪酸」と呼ばれるものに分解され始めます。
グリセロールは、「糖新生」というメカニズムで糖に変わり、エネルギーとなります。
脂肪酸は、エネルギーとして直接使われるか、「ケトン体」に変わって脳で使われます。
つまり断食を行うことで、
断食によるエネルギー源の変化
- 普段のエネルギー元:食べ物
- 断食中のエネルギー元:脂肪
に変わるのです。
これはダイエットしたい人には、嬉しい情報ですよね。
インスリン抵抗性が改善される
別記事でお話した通り、インスリンの抵抗性が高くなると、どんなに食べる量を減らしても太ります。
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インスリンと肥満の関係【食べてないのに太る?】
続きを見る
断食を行うことで、インスリンの抵抗性が低くなることが確認されています。(*1)
断食中は、食べ物が体の中に入ってこないので、インスリンが大量に分泌されることがありません。
インスリンが分泌される量が減るので、インスリンに慣れていた体が徐々に、元の正しい状態に戻るということでしょう。
もちろん、インスリン抵抗性が改善されれば、格段に痩せやすくなります。
そういった意味でも、断食はダイエットに最適と言えるでしょう。
オートファジー(細胞がリフレッシュされる)
日本で、オートファジーが注目されたのが2016年。
大隅良典博士が、「オートファジーの仕組みの解明」で、ノーベル生理学・医学賞を受賞されたのがきっかけでした。
オートファジーを簡単にいうと、"細胞がリフレッシュされる"現象のことです。
人間の細胞の中には、徐々にゴミのようなモノが溜まっていきます。
細胞の中にゴミが溜まったままだと、アルツハイマー病やパーキンソン病といった病気の原因になります。
オートファジーとは、細胞からゴミを取り除くこと機能のことです。
つまり、私達の細胞が健康な状態を保ってられるのは、オートファジーのおかげなんですよ。
断食の期間中は、オートファジーの機能が高くなることが確認されています。
つまり断食を行うことで、細胞中のゴミを効率よく掃除することができるのです。
細胞が掃除されキレイな状態であれば、病気になる確率を下げることができます。
断食は、病気の予防にもなるんです。




断食の種類と方法
断食にはいろいろな種類があります。
ここでは、2つの断食を紹介します。
- 1日断食
- プチ断食(16時間断食)
どちらの方法もラマダーンと違い、水やお茶などのカロリーがない水分補給はOKです。
1日断食
文字通り、1日何も食べない断食です。
断食と言ったら、この方法をイメージする人が多いでしょう。
やりかたはシンプルで、
- 断食すると決めた日は何も食べない
これだけです。
簡単そうに、思えますが、なかなかシンドイです。
私も、何回か1日断食をやったことがありますが、かなりの忍耐力が必要です。
家の中で、食べ物がある状態で成功させるのは、ほぼ不可能でしょう。
食べ物が目に入った瞬間、食べたい衝動が抑えきれなくなります。
私は、グルメ目的でない旅行のときに、挑戦して成功させました。
ほぼ1日中車の運転をしていたので、空腹があまり気になりませんでした。
(パーキングエリアで誘惑に負けそうになりましたが)
あなたが初めて1日断食をするのなら、時間を忘れるぐらい夢中になれることをする日にするといいでしょう。
・読みたい本を大量に買った日
・待ちに待ったゲームの発売日
・1年に1度の音楽フェスの日
なんでも良いので、"食べるのを忘れるぐらい"楽しめることをするのが成功のポイントでしょう。
また、断食は1日でも効果はありますが、継続的にするのがより効果的と言われています。
1日断食をやってみて、自分に合ってると思ったなら、週に1~2日断食の日にすると良いでしょう。


プチ断食(16時間断食)
プチ断食とは、1日の中で、食事をしていい時間を8時間に制限する断食方法です。
別の記事でも紹介しましたが、この方法は比較的簡単にすることができます。
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朝食はダイエットに必要なのか【痩せるための朝ごはん】
続きを見る
朝食を抜いて、昼食~夕食の間を8時間にすればOK。
始めは少しツライですが、慣れればそれが習慣になり、空腹は感じなくなります。
1回の効果は、1日断食と比べると小さいですが、プチ断食なら毎日継続することができます。
もちろん、さきほど紹介した3つの効果
・脂肪が燃える
・インスリン抵抗性が改善される
・オートファジー(細胞がリフレッシュされる)
も、得られます。
「1日断食」と「プチ断食」あなたに合った方法で、試してみてください。
まとめ
・断食にはダイエット効果、健康効果がある
・断食にはいろいろな種類があり、どれも効果は期待できる
・初めてはツライので、始めるタイミングが重要
(*1)
Halberg N, Henriksen M, Söderhamn N, Stallknecht B, Ploug T, Schjerling P, Dela F.
Effect of intermittent fasting and refeeding on insulin action in healthy men
J Appl Physiol (1985). 2005 Dec;99(6):2128-36.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16051710