
株初心者は「集中投資」と「分散投資」どっちがおすすめなの?
人によって意見が分かれるポイントですが、私としては初心者は「分散投資」から初めてみるべきだと思います。



この記事を読むとわかること
- 集中投資と分散投資のメリット比較
- 初心者は分散投資から初めるべき理由
- 誰でもできる超簡単分散投資
この記事の内容は、私の経験と数多くの書籍の内容を参考にした内容です。
私が株を始めたばかりの頃悩んだ内容を重点的に説明していますので、初心者の方には役立つ内容になっていると思います。
できるだけわかりやすく説明しているので、ぜひ最後までご覧になってください。
集中投資と分散投資、それぞれのメリット・デメリット
集中投資のメリット・デメリット

集中投資はその名の通り、特定の銘柄に絞って投資をするスタイルです。
投資をした株の値段が、2倍になればあなたの資産も2倍に、10倍になればあなたの資産も10倍になります。

出典:TraidingView
上の画像は、電気自動車で有名な「テスラ・モーターズ」の株価チャートです。
この1年で7倍以上の値段に急上昇しています。
テスラの時価総額が、日本の自動車メーカー全ての時価総額を足した額以上になったということがニュースにもなっていましたね。
もし、あなたが1年前テスラに集中投資をしていたら、何もしないで資産が7倍になっていた可能性があるということです。
夢みたいな話ですよね。
集中投資の魅力は、なんといってもハイリターンの可能性があるということです。
分散投資では、この爆発力を出すことはできません。
では、集中投資が正解なのかと言われると、そうとは言えません。
ハイリターンの裏には、常にハイリスクが隠れています。

出典:TraidingView
こちらは、アメリカの石油関連企業大手「エクソンモービル」の株価チャートです。
残念なことに、ここ1年で株価が半分になってしまっています。
新型コロナウイルス流行による、石油需要の減少、世界的なクリーンエネルギー推進の流れなどが影響した結果となっています。
さきほどのテスラのときは反対に、もしあなたがエクソンモービルに集中投資していたとしたら1年で資産が半分になることになります。
「今どき石油関連企業なんかに投資なんてしないよ」と思われるかもしれませんが、エクソンモービルは高配当株として有名な企業なので、今年に入ってから投資をしていた人は大勢います。
エクソンモービルの場合は、株価が半分になるだけで済んでいますが、倒産する企業に投資してしまう企業に投資してしまう人も大勢います。
その場合は、一気に資産がゼロになってしまう可能性があります。
誰にも未来を予測することはできません。
一気に増やせる可能性があるということは、一気に減らす可能性もあるということです。
リスクとリターンは表裏一体です。
ローリスク・ハイリターンな投資はないことだけは忘れないでください。
分散投資のメリット・デメリット

分散投資は、複数の銘柄に分散して投資をすることによって、リスクを減らすことを目的とした投資手法です。
複数の株を持っていれば、それぞれの株の影響は小さくなり、たとえ株価が下がってしまう銘柄があったとしても、他の株が値上がりすればトータルの資産は増えることもあります。
たとえば、テスラに50%、エクソンモービルに50%の割合で投資していたとすると
エクソンモービルに投資していた文の資産は半分になりますが、テスラに投資していた資産は7倍になります。
合計すると資産は、3.75倍になっている計算です。
テスラにだけ投資していた方がリターンは大きいですが、テスラの業績が悪化したり、石油産業が盛り返してくる可能性もあります。
そういった場合でも、分散していることにより、資産が一気に減ることを防ぐことができます。
分散投資は、投資のギャンブル性を薄めて堅実な資産形成向きの投資スタイルです。
大きなリスクが取れない人でもできる投資スタイルと言えるでしょう。
初心者は分散投資から始めよう

資産が少ないなら一気に増える可能性がある集中投資の方がいいんじゃないの?


適当に企業を選んで集中投資するのは、投資ではなくただのギャンブルです。

株初心者からいきなり集中投資をしてしまうと、一気に資産をゼロにしてしまう可能性が高いです。
なぜなら、自分なりの考え方が備わっていないからです。
「おすすめ 株」で検索した結果、1位で紹介されていた株に集中投資したとします。
おそらく毎日ドキドキしながら株価をチェックすることになると思います。
資産を集中投資しているのだから当然です。
株価が上がっているときは、安心ですが一転して株価が下がり始めたら大変です。
冷静ではいられないでしょう。
そして、買値よりも下がってしまったら怖くなってきて売る。
こういった結果になると思います。
そして、この流れを繰り返していくうちに徐々に資産が減っていき最終的には投資を辞めてしまう。
これが初心者が陥りがちな、失敗パターンです。
どんなに優秀な企業でも、永遠に右肩上がりに株価が上がり続けることはありません。

出典:TraidingView
あのAmazonですら、上がったり下がったりを繰り返しながら成長してきました。
こうやって、振り返ってみるとAmazonの株を買ったら持ち続けることが正解なのがわかりますが、リアルタイムでは将来どうなるのかがわからないので、ほとんどの人が途中で売ってしまっていることがデータからもわかっています。
企業分析の方法(ファンダメンタルズ分析)やチャートの見方(テクニカル分析)、それぞれ最低限の知識がない状態では、買い時も売り時もわかりません。
そんな状態では、集中投資をしてもハイリターンを受けることはできません。
株初心者が集中投資をすることは「ハイリスク・ローリターン」です。
資産を増やせるのは、ごく一部の強運の持ち主だけです。
あなたが自分の運に絶対的な自信があるのならいきなり集中投資をしてもOKですが、そうでないならば分散投資から始めましょう。
分散投資をすることで、複数の銘柄を見ることになるので株の知識も増えていきます。
1年も続けていけば、自分なりに銘柄の分析ができるようになると思います。
私も株を初めてすぐの頃は、株を売ったり買ったりを繰り返して、手数料の分だけ資産を減らしてしまっていました。
「1株100円で買い、1株100円で売る」を繰り返していると手数料の分だけ、資産が減っていきます。
あなたが私と同じ失敗をしないためにも、分散投資から初めて、頻繁に売ったり買ったりを繰り返さなくて良い状態にしましょう。

たくさんの銘柄を選ぶのは大変なんだけど……

誰でも始められる分散投資方法「ETF」


初心者がいきなり集中投資することは無謀ですが、自分で複数の銘柄を選ぶのも難しいです。
そこで登場するのがETFです。
ETFはExchange Traded Fundの略で、日本語では「上場投資信託」になります。
その名の通り、中身は投資信託と変わりませんが、上場していることにより普通の株と同じ用に取引することができるようになっています。
購入数ETFの種類によりますが、人気のETFの「VOO」を例にすると
アメリカの株価指数、S&P500に組み入れられている500社に分散投資するのと同じ効果が得られます。
S&P500にはAppleやGoogleなどの日本でも有名な企業が多く組み入れられており、非常に人気です。
ETFは他にも様々な種類があり、あなたの投資目的にあったものを選ぶことができます。
まずはETFで分散投資をして、それに加えて少しずつ個別の企業株を買い足していく。
これが、初心者が一歩ずつ成長していくのに最適な方法だと思います。
私はこの方法で少しずつ株について勉強していき、今では年利10%前後で運用できるようになっています。
私は理系出身で、経済については詳しくなかったですが、やれば少しずつ慣れていき、難しい言葉もわかるようになっていきました。
初めはわからないことばかりかもしれませんが、慣れてきて理解できるようになってくると、株の情報を探すのも楽しくなってきます。
ぜひ、ETFをキッカケとして、株を始めてみてください。
どうしても、自分では買い方がわからなかったり、疑問があればツイッターをやっていますので、お気軽にご質問ください。
時間があるときに返信させていただきます。
一緒に知識を深めていき、上手に資産運用ができるようになりましょう!
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