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新しいことを始めたい人必見|チャレンジを邪魔する3つの心理的要素

チャレンジを邪魔する3つの心理的要素

 

疑問を持つ人
新しいことを始めたときに、失敗する確率が高いのはなんで?

 

何か新しいことを初めたとき、なんだか失敗する確立が高いと思いませんか?
私は昔から、何か新しいことを始めるのが好きだったので、いろいろなことに挑戦してきました。
でも、ほとんどのことを途中でやめてしまっています。
私の飽きっぽい性格も原因だと思うのですが、他の人に聞いてもやっぱり途中でやめてしまうパターンが多いみたいです。

 

これは、何か共通の原因があるんじゃないのか?
そう思い、いろいろな本を読んで調べました。

 

そこでわかったことは、人間が無意識の中で行ってしまう心理的な作用によって、新しいことへの挑戦が失敗していしまっていることに気が付きました。
そして、この心理的な作用は日常のあらゆる場面で使われています。
スーパーの品物の置いてある順番なんかにも関係しています。

 

この記事では、挑戦を邪魔する3つの心理的要素についてお話します。
知っているだけでも失敗しにくくなりますが、具体的にどうやったらいいのかまで解説していこうと思います。
"何か新しいことに挑戦している"、"新しいことを始めようと思っている"人にはきっと役立つ内容になっています。

 

あなたのチャレンジの成功に、少しでも役立てていただければ嬉しいです。

 

記事の流れ

  • モラルライセンシング
  • どうにでもなれ
  • 後回し

 

モラルライセンシング

 

ちょっと難しい英語ですが簡単に言うと「良いことをしたことを後は、ちょっとぐらい悪いことをしてもいいかな」と思ってしまうことです。
良いことをした自分へのご褒美、のような感覚です。
あなたにも経験があるはずです。

 

モラルライセンシングの例

  • 今日はいつもより運動したから、お菓子を食べよう
  • 昨日は3時間も勉強したから、今日は1日中遊ぼう

 

こんな経験はありませんか?
私が学生だった頃は、いつもこんな感じで勉強することをサボっていました。

 

実は、このモラルライセンシングは、実際に良いことをしていなくても効果を発揮してしまうことがわかっています。
ハンバーガーチェーン店のメニューに使われている方法が有名なので、その方法をご紹介します。

 

あるハンバーガーチェーン店が、サラダをメニューに追加したところ、なぜかハンバーガーの売上が上がったそうです。
サラダの方はそこまで売れなかったそうです。
なぜ、サラダを追加したらハンバーガーが売れるようになったのか。
これも、モラルライセンシングの効果です。

 

この売上の変化に興味を持ったアメリカの研究者が後に行った実験によると。
サラダがメニューにあると「サラダも食べなくちゃ」と思うそうです。
サラダを食べた方が健康に良いのは誰でも知っていることなので、ここまでは納得です。
しかし、問題はその後です。
人は「サラダも食べなくちゃ」と思っただけで、「良いことをした」と感じてしまうことがわかったのです。
つまりこういうことです。

 

「メニューのサラダを見る」→「サラダを食べなくちゃ」→「良いことをした気分になる」→「いつもより多くハンバーガー食べてもいいよね」

 

冷静になって考えてみれば、謎の思考法ですが、実際にこれで売上が上がったので間違いないでしょう。
この方法がスーパーの陳列方法にも使われています。
スーパーの入り口が「野菜コーナー」が多い理由も、ハンバーガーの話と同じなのです。

 

スーパーに入ると、まず野菜コーナーになっていることが多いです。
すると野菜を目にすることになるので、無意識の中で私達は良いことをした気分になってしまうのです。
そうすることで、その後に続くお菓子コーナーやお惣菜コーナーの売上が上がるという仕組みです。
私達にとって身近なスーパーでも、心理学的な効果を利用して売上を上げているのです。
知らず知らずのうちに、私達は余計なものを買わされているのかもしれません。

 

モラルライセンシングを回避するためには、「目的」をハッキリさせることが重要です。
なぜ、その行動を始めたのか?
そのことを思い出すことができれば、「ちょっとぐらい悪いことをしてもいいかな」という考えを抑えることができるのです。
できるだけ具体的に思い出しましょう。
ダイエットを例にすると、「痩せたい」だけではダメです。
なぜ、痩せたいのかを思い出しましょう。
絶対に痩せたいと思った理由やきっかけがあるはずです。

 

ダイエットの場合(なぜ、ダイエットを始めたのか)

  • ○○キロまで体重を減らしたい
  • 夏までに、くびれを作りたい
  • 昔着ていた服を着れるようになりたい

 

勉強の場合も同じです。

 

勉強の場合(なぜ、勉強を始めたのか)

  • ○○大学に入りたい
  • 資格を取得したい
  • 1人で海外旅行できるようになりたい

 

あなたが、「新しいことを始めたきっかけ」を思い出してください。
そうすれば、「良いことをしたことを後は、ちょっとぐらい悪いことをしてもいいかな」と思わなくなります。
なぜなら、まだ目標を達成していないことをしっかりと自覚できるからです。
「まだ目標を達成していないから、もっと努力しないと!」と思えるのです。
毎日見る場所に、目標を"具体的に"書いて貼っておくことをおすすめします。
それが、あなたのモラルライセンシングをくれるでしょう。

 

買い物の場合は、事前に「買い物リスト」を作っておくことをおすすめします。
スーパーに行ってから買うものを考えていると、いろいろな誘惑に負けて、余計なものまで大量に買ってしまいます。
なので、事前に買い物リストを作っておき、それ以外のものは一切買わないようにします。
そうするだけで、かなりの節約効果があるのでお試しください。

 

どうにでもなれ

 

ちょっとした失敗をした後に、「もう、どうにでもなれ」と思ったことはありませんか?
これは「どうにでもなれ効果」と呼ばれたりします。(そのままですね)

 

「どうにでもなれ」と思うとき

  • ダイエット中に少しお菓子を食べちゃった
  • 運動をサボってしまった
  • 勉強中に、スマホを触ってしまった

 

ここで紹介した"ちょっと失敗"は誰でもしてしまうものばかりです。
問題はその後です。
残念ながら大抵の人は「あ~失敗してしまった、もうどうにでもなれ」と思ってしまうのです。
上の例で言うと、

 

どうにでもなれ効果

  • ダイエット中に少しお菓子を食べちゃった → お菓子を1袋全部食べてしまう
  • 運動をサボってしまった → 次の日からもサボる
  • 勉強中に、スマホを触ってしまった → そのままスマホで遊んでしまう

 

ちょっと失敗しても、そこでやめれば最小限の失敗で済むのに、なぜか人はそのまま失敗を続けてしまいます。
お菓子を食べてしまったなら、気がついた時点で食べるのをやめて、残りは捨てればいいのです。
運動をサボってしまったら、気がついた時点で運動すればいいだけです。
「どうにでもなれ」と思うことは、こんな簡単なことにも気がつけないようになるほど強力な心理的効果があるのです。

 

「どうにでもなれ効果」に対抗するためには、「自分を許してあげること」が大切です。

 

「どうにでもなれ」と思ってしまうことは、「自分がダメな人間なんだ」と思っていることと同じです。
「自分がダメな人間なんだ」と思ってしまうと、もうそこで思考が停止します。
どうせダメな人間なんだから努力しても無駄なんだ、と考えてしまうからです。

 

誰だって失敗はします。
アメリカ大統領にして、大富豪でもあるドナルド・トランプさんも、過去に4度も破産を経験しています。

 

4度破産しても、大統領になれるんです。
あなたのちょっとした失敗なんて大したことではありません。
なので、失敗しても「自分を許して」あげまよう。
次はきっとできると、自分に言ってあげましょう。
そうすることで、思考停止することなく、「なぜ失敗したのか」「次はどうやったら良いのか」を冷静に考えることができるようになります。

 

失敗した自分を許してあげて、また挑戦を続けてください。
いつか絶対に成功する日がきます。

 

後回しにする

 

「明日頑張ろう」と思っていませんか?
こう思っている人は、失敗する確率がかなり高いです。

 

人は、先のことを楽観的に考えがちです。

 

楽観的な思考

  • 明日になればやる気がでる
  • 今日サボっても、明日に今日の分も頑張ればいい

 

こんな考えが浮かんできたのなら危険です。
明日になってもやる気はでないし、明日に倍頑張るなんて不可能です。
明日になれば、新しい言い訳を見つけてサボるだけです。

 

何か新しいことを始めたいのなら、今すぐに始めるのが一番です。

 

特別な準備が必要なことを除けば、今すぐに始めるのが一番効果的なのはちょっと考えればわかります。
ダイエットしたいなら、今すぐに初めてください。
勉強したいなら、今すぐに初めてください。
どんなことでも、結果を出すには時間が必要なので、それなら1日でも早く始めたほうが良いに決まっています。
ではなぜ、みんなすぐに行動しないのでしょうか?
それは、始めるのに最適なタイミングは"きっと未来にある"と勘違いしてしまっているからです。

 

最適なタイミングなんて待ってても一生来ません。
あえて言うなら、最適なタイミングは「やろうと思った瞬間」です。
必要以上に準備に時間をかける人がいますが、時間の無駄です。

 

運動を例にすると、新しい「トレーニングウェア」「シューズ」などを買ってから始めようとする人が多いですが、そんなもの必要ないですよね?
「テキトーなTシャツ」「いつものスニーカー」で始めればいいんです。
新しい「トレーニングウェア」「シューズ」が欲しいなら、運動した後にネットで買えば数日後には届きます。
届くまでは「テキトーなTシャツ」「いつものスニーカー」で運動して、届いてからは新しい「トレーニングウェア」「シューズ」で運動すればいいんです。

 

少し厳しい言い方ですが、新しい「トレーニングウェア」「シューズ」を準備してから始めようというのは、やらない言い訳を作っているだけです。
準備している間は、何もしなくていいので楽ですからね。

 

言い訳を考えるよりも行動しましょう。
一歩目は辛いし、面倒くさいですが、その先にはあなたの望む姿が待ってくれています。
今すぐ行動を始めましょう!

 

最後に1冊だけ、本を紹介します。

 

 

何かを始めたい、自分を変えたいと思っている人へのアドバイスが図を使ってわかりやすく説明してくれている1冊です。
サクッと読めるボリュームなので、時間のあるときに読んでみてください。
本を読んで勉強してから始めるのはダメですよ、あくまで行動することが優先です。

 

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