
みんなはどれくらい貯金してるんだろ?
お金に不安を感じている人も多いと思います。


しかし、その方法が貯金だけだと少し心配です。


この記事では、世間一般20代の貯金状況について、貯金の弱点について、それぞれ解説していきます。

この記事を読むとわかること
- 普通の人はどれくらい貯金しているのか?
- 知らないとやばい、インフレリスク
- 貯金だけでなく、投資もした方が良い理由
- 誰でも簡単に始められる積立投資
貯金に関して不安を感じている20代の方に向けた内容になっています。
普通の20代サラリーマンで、ここ数年は年間100万以上のペースで資産を増やしている私が解説します。
給料がメチャクチャ高くなくても、資産形成はできます。
大切なのは知識と考え方だけです。

もくじ
20代でみんなはどれくらい貯金しているのか?

平均値 | 中央値 | |
20代 | 106万円 | 5万円 |
30代 | 359万円 | 77万円 |
40代 | 564万円 | 50万円 |
50代 | 926万円 | 54万円 |
60代 | 1335万円 | 300万円 |
上の表は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」の単身世帯のデータを参考に作成したものです。
一部のお金持ちが平均値を押し上げているので、見るのは「中央値」です。
20代の貯金額の中央値は、5万円となっています。
つまり、ほとんどの20代が貯金できていないということになります。
中央値とは、代表値の一つで、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。
たとえば5人の人間がいて、その5人の年齢がそれぞれ10歳、32歳、96歳、70歳、105歳だった時。この場合の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である70歳となる。Wikipediaより引用


「老後に2000万円必要になる」という話を聞いたことがあると思います。
しかし、60代の貯金の中央値も300万円なので、全然足りていないことがわかります。
2000万円を貯金で貯めることが、とても難しいことがわかります。
22歳から働きだしたとすると、60歳まで38年間。
毎年53万円を貯金する必要があります。
なかなか難しそうですよね。
しかも、運良く2000万円貯金できたからといっても安心はできません。
貯金はインフレに対してとても弱い資産です。
インフレが進めば、貯金2000万円だけでは生活できなくなる可能性があります。
結論:20代から投資を始めるべき!
20代なら、貯金だけでなく投資も必要な理由

学校で習ったような気がするけど、忘れちゃった。

100円で売っていたジュースが、次の年に105円に値上がりしたら、インフレ率5%ということです。
(5%物の値段が上がった=インフレ率5%)
反対に、物の値段が下がることを「デフレ」と呼びます。
日本はインフレを目指している
上のグラフは、日本のインフレ率をグラフ化したものです。
このデータによると、1部の期間を除き、インフレが進んでいることがわかります。
実感としても、物の値段が上がっていることを感じますよね?
ここ数年でも、自販機で売られているジュースの値段、スーパーで売られている生活必需品の値段。
様々な物の値段が上がっています。
久しぶりに買ったら、「こんなに高かったっけ?」と思ったことはあると思います。
なぜ、インフレが進んでいるのか?
それは、日本政府と日本銀行がインフレ目標を2%に設定して、様々な対策を行っているからです。
日銀のホームページ内の「金融政策」内にも、2%の「物価安定の目標」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」と書かれています。

物の値段が上がったら、生活が苦しくなるじゃん!

物の値段が上がるインフレは、一見悪いことのように思えますが、経済が成長するためにはインフレは欠かせません。
物の値段が上がる ⇨ 売上が上がる ⇨ 売っている人の給料が上がる ⇨ 給料が上がったからお金を使う ⇨ 景気が良くなる ⇨ 物の値段が上がる
上のような流れで、インフレが進むことによって給料が上がっていけば、日本経済が成長していくということです。
インフレ率2%を目標にしているのは、日本だけでなくアメリカやヨーロッパなどの先進各国も同じです。
1つの国だけでインフレが急激に進めば、国家間の経済のバランスが悪くなるので、「みんな一緒に2%でインフレしましょう」ということです。
なぜ貯金はインフレに弱いのか?


ジュースの例に戻ってみましょう。
ジュース1本が1年後、100円から105円になったら、インフレ率5%という話をしました。
言い方を買えると、1年後は100円ではジュースが買えないということです。
つまり、100円の価値が減っているということです。
- 現在:100円 ⇨ ジュースが買える
- 1年後:100円 ⇨ ジュースが買えない
これは金額が大きくなっても同じことです。
今、老後の生活に必要な資金が2000万円だとしましょう。
そして、将来インフレが進んでいるとどうなるでしょう?
- 現在:2000万円 ⇨ 老後暮らせる
- 未来:2000万円 ⇨ 老後暮らせない
このように、「物の値段が上がる=お金の価値が下がる」ということです。
銀行にお金を預けていても増えませんよね?
金利はとても低く、100万円預けていても10円ぐらいしか増えません。
インフレ率 > 銀行の金利
このような状態だと、銀行に預けているお金の価値はどんどん下がっていることになります。
お金は、何か物やサービスと交換して初めて意味があるものです。
無人島で1億円持っていても意味がありませんよね?
貯金を取り崩さなければ、数字としての貯金額が減ることはありません。
ですが、その貯金で買える物やサービスは、どんどん少なくなっていきます。
これが、貯金がインフレに弱いと言われている理由です。
昔は、ゆうちょ銀行に定期預金していれば金利が8%も付く時代がありました。
100万円預けていれば、1年後には108万円なので、かなり増えることがわかります。
ですが、時代は変わりました。
今の時代、貯金していてもお金は増えません。
昔のように貯金しておけば良いと言っているのは、「スマホなんていらない、ガラケーで充分だ!」といまだに言っているのと同じです。
私達20代が、貯金だけで豊かな老後を迎えることは、ほぼ不可能です。

今の時代に生まれた私達20代だからこそできる方法があります。



まずは投資信託の積立投資から始めよう

順番に説明していきます。

ネット証券
ネット証券は、名前の通りインターネット上にある証券会社のことです。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
これらが有名な、ネット証券ですね。
ネット証券がない時代は、銀行まで行って投資商品を買う必要がありました。
かなり面倒くさかったと思います。
ですが、ネット証券が登場してからは、全て自宅の中でできるようになりました。
- 証券口座の開設
- 商品の売り買い
- 積立注文
最近では、スマホだけで投資を始められるように進化しています。
しかも、銀行と比べて手数料も安いです。
今の時代、投資を始めるならネット証券一択です!
私も楽天証券を利用して、投資をしています。
楽天で買い物をしたことがある人なら、簡単に口座開設することができるのでおすすめです。
投資信託
投資信託を簡単に言うと、「お金を投資ファンドに預かってもらって、代わりに運用してもらう」方法です。
投資ファンドは、いろいろな人からお金を集めて、代わりにお金を運用する組織のことです。
自分で株などの資産を買って、運用することも可能ですが、サラリーマンとして働きながら売り買いをするのはとても難しいです。
そんなときに私達に変わってお金を運用してくれる投資ファンドはありがたい存在です。
投資信託を買うことで、難しい株式の知識を身に着けなくても投資家デビューすることができます。
これから投資を始めようという人には、まず投資信託から初めてみることをおすすめします。
投資信託の始め方については、「お金は寝かせて増やしなさい」がとても参考になります。
投資信託についての基本的な知識と考え方について学びたい方は、ぜひ読んでみてください。
この本1冊読むだけで、あなたの投資に関する知識は周囲の人とは比べ物にならないぐらい高まります。
投資で失敗したくない方は、ご覧になってください。
積立投資
積立投資は、毎月決まった金額で投資信託を買い続ける方法のことです。
毎月ちょっとずつ積立しても大した額にはならないと思っていませんか?
そんなことはなくて、毎月コツコツ積立てることで、将来大きなお金に育っていきます。
30年間年利4%の投資信託に毎月3万円づつ積立投資した場合、なんと30年後2000万円になります!

楽天証券より引用
毎月の積立投資はこれほどまでに、お金を増やしてくれるのです。
上のグラフは、楽天の「積立かんたんシミュレーション」を利用したものです。
誰でも簡単使うことができるので、気になる方はシュミレーションしてみるのも楽しいですよ。
なぜ、20代から投資が必要なのか?

もっとお金が貯まってから始めてもいいんじゃないの?
なぜなら、早く始めるほうがメリットが多いからです。

- 投資はできるだけ早く始める方が、人生の後半増えるスピードが早くなる
- 投資で騙されなくなる
- 時代の流れがわかるようになる
- 自然とニュースが頭に入ってくるようになる
- などなど
投資は運用期間が長ければ長いほど、資産が増えるスピードが早くなります。
先程の、積立シュミレーション結果をもう1度ご覧になってください。

楽天証券より引用
後半の方が、線の傾きが急になっていることがわかりますよね。
これは、運用期間が長くなればなるほど、資産の増えるスピードが早くなることを示しています。
これは「複利の効果」と呼ばれるもので、増えたお金がさらに増えてくれる効果のことです。
複利については、別記事で詳しく解説しているので、気になる方はご覧になってください。
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【単利と複利の違い】わかりやすい図やグラフで解説
続きを見る
そして、もう1つ忘れてはならないことが、お金を投資詐欺にあうリスクです。
お金は持っているけど投資経験がない人は、詐欺師に狙われます。
投資経験がないと、その商品が詐欺商品なのか、真っ当な商品なのか見分けることができません。
その状態では、「どうぞ私のお金を持っていってください」と言っているようなものです。
20代の頃から、小さな金額でも良いので、投資の経験を積むのはとても大切なことです。
投資商品を紹介されたら、「その利回りで元本保証って、ウォーレン・バフェット超えてるんだけど(笑)」と思えることができます。
このように、20代の頃から少額でも投資を始めることにはメリットが多くあります。
詐欺師から、あなたの大切なお金を守るためにも、投資を初めてお金の知識を身に着けましょう。
まとめ

記事の内容まとめ
- 20代で貯金できている人は少ない
- 貯金できたとしてもインフレリスクがある
- 日本や世界はインフレを目指している
- インフレに備えて、投資を始めよう
- 初めは投資信託の積立がおすすめ
これからの時代を生きていくなら、お金についての知識も現代版にアップデートしなくてはいけません。
親から言われた「貯金しなさい」は、親世代の常識です。
時代が変われば常識も変わります。
時代遅れにならないためにも、ちょっとずつでも良いのでお金について学んでいきましょう。
このブログでも、お手伝いができるように頑張って更新していきます。
よろしければ、またご覧になってください。
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